野菜経理マンの米国株ブログ 

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米国株投資までの壁 どう乗り越えるのか②


こんにちは。野菜経理マンです。
前回は、投資などしたことのない普通の日本人が
米国株をやるようになるにはどうするのか
という内容でした。


想定される反論 残りの項目は3つ。
・元本の保証されない金融商品なんて危ないからいやだ
・なんで日本にも企業がたくさんあるのにアメリカなの?よくわからないし怖い
・株が上がり続けるなんて信じられない。暴落したら一瞬で大損じゃないの


では続きです。


・元本の保証されない金融商品なんて危ないからいやだ


「リスクの無い投資のリターンは極めて低い。」
「短期的には暴落もあるが、長期的な株式の価値の源泉は企業の利益である。」


日本人は元本の保証される安全資産が好きです。資産の大部分がまだ預金で、精々持っていても日本国債くらいでしょう。ご存知の通り現在の日本の金利はほぼ0と言って良く、
小数点の個数を数えるくらいならシベリアの木の本数を数えた方がマシです。
日本国債にしても0%近辺、無料で日本に金を貸しているだけという状態です。
お金は基本的には物やサービスと交換するためにあります。しかし物やサービスの価格だけ上がれば現預金は相対的に価値が低下していることになります。


IMF(国際通貨基金)の資料によると、2018年の日本のインフレ率は0.98%ですが、世界計では3.64%となっています。日本にいるとわかりませんが、日本人の資産価値は世界の物価上昇に置いて行かれているという言い方もできるのではないでしょうか。


日本では株式に対する投機的なイメージが蔓延しており、現代においてもそれはまだまだ変わってないと思います。
ここで、株式による利益の仕組みを簡単に書いてみます。
株式による利益は株価自体の上昇(キャピタルゲイン)と配当金収入(インカムゲイン)があります。
企業が事業活動を行い、その中の純利益から配当金を出し投資家へ還元します。
では株価は何で決まっているのか。
これは「将来の配当金の総和の割引現在価値」が理論的な答えです。
別途解説が必要な内容ですが、短期で見ると上下動する株価も、長期の視点で見れば
配当金を出す利益を生み出し続ける見込みがあるか、に収束するという事です。


アメリカの市場平均に長期に投資し続ける事
これは現在日本のGDPの約4倍の規模があり、高効率で成長し続けるアメリカの経済が破綻しないことに賭ける、という事とほぼ同じ事だと考えます。



GDP推移 IMFより





このような未来になっていたら株式どころではありません。
資本主義が生き残っている限り株式は価値を生み出し続ける。




・なんで日本にも企業がたくさんあるのにアメリカなの?よくわからないし怖い


「日本人だから日本の株に目が行きやすいし調べやすいかもしれない。
でもアメリカ株のほうが遥かに市場が大規模で成長し高収益。今は情報も得やすい。」


ちょっと前の記事 なんで米国株なのか 
でも触れましたが、アメリカの方が成長するし収益力も優れているから
というのがざっくりした理由です。
市場平均に投資するにしてもこれが理由になりますし、個別株にしても現在では広瀬隆雄氏のnote(投資銀行出身)や決算マンのnote、米国株ブログの個別銘柄記事など(例としてhiroさんのブログの個別銘柄)で入手しやすくなっています。長期で投資を行うのであれば経営の効率性、成長性、市場の大きさなどの観点から実はアメリカの株式の方が難易度が低く報われやすいと思います。




・株が上がり続けるなんて信じられない。暴落したら一瞬で大損じゃないの


「長期で市場平均に投資するのであれば、株式は資本主義の成長をなぞる。
他と比較しても最もパフォーマンスが優れている。」




これは有名なチャートで、シーゲル教授という偉い先生の著作のものです。
金などのコモディティもよく投資の検討がされますが、資産区分の主体としては
やはりそれ自体が価値を生み出す株式のパフォーマンスが一番優れていると言えると思います。



以上を回答としたいと思います。
ただ、前提として長期投資、アメリカ株、市場平均への投資
という条件が必要です。


やはり、投資に対する文化が未成熟の日本においてはまだまだ壁があります。
アメリカの市場平均への投資はVOOであれば現在約270$ 市場平均に連動する投資信託であれば(楽天VTIなど)それこそ1円から買付ができます。
一番大きい市場であるアメリカ経済に対するアンテナができるという点や、
実際に金融商品を持ってみて感覚をつかむという点では
人生の幅が広がるというメリットが大きいと思います。
アメリカ株式を勧めてみたい相手には、まずは上記銘柄を小口で取得することから話をしてみてはいかがでしょうか。


ともかく、腑に落ちて納得することができないと、大きく投資したり暴落時の狼狽売りを回避するということはできないと思います。




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