【失敗談】FXで60万溶かしてきた③ 株式に活かす
助けてくれ・・
こんばんは。野菜経理マンです。
FX失敗談シリーズの最後にしようと思ったのですが
付随して書きたいことが出てきましたので
為替関係のコラムとして見て頂ければと思います。
【失敗談】FXで60万溶かしてきた - 野菜経理マンの米国株ブログ
1.南アフリカランド(ZAR)を買っていたら30万無くなっていた
2.アービトラージをしたけど儲からない/(^o^)\
3.なんちゃらアカデミーの講座に20万払う
4.【悲報】やっぱり10万円失ってしまう
以上 記載済
5.そして何を得たのか
総括編ですが、さらに見出しを付けます。その後為替について勉強した内容です。
ちょっと長くなりそうなので多分途中で切ります。
5-1.FXはゼロサムゲーム 株式はプラスサムゲーム
5-2.外国株投資と為替
5-3.新興国通貨の考察 高金利と判断指標
5-4.マーケットがビビるとどう動くのか
5-5.テクニカル分析で市場に参加するプレイヤーも居る
5-6.FXと米株ETFのレバレッジの違い
5-7.なんでも養分にする
5-1.FXはゼロサムゲーム 株式はプラスサムゲームで有利
FXの利益は2つの通貨の取引比率(需要)によって生じるものです。
総量が決まっていて、誰かが為替で儲ければ逆に同額を損した人が居ます。
全体では+は0です。(ゼロサムゲーム)
これは金などのコモディティ取引とも同じかもしれませんね。
一方で、株式の場合はそれ自体が価値を生み出します。企業が生み出した付加価値
が株価(キャピタルゲイン)や配当金(インカムゲイン)となり、いずれ顕在化するためです。
ボールの取りあいをするよりは、魚が増え続ける池で釣りをした方がいいと思いませんか。
当然FXの講師はゼロサムの話はしません。株式を勉強する中で学んだ内容でした。
一方、これを書いている時に思ったのですが、それでは中央銀行がお金を刷るなら
通貨量が増えるから全体が増えるんじゃないのだろうか。
しかし、通貨というものは物もしくはサービスと交換することで役割を果たします。
通貨量が増えてもその分、購入するための金額が増えるだけなのです。
要するにインフレですね。購買力ベースで見ないといけないと思います。
日本円だけ4億万兆円(適当)あっても物もサービスもない世界では無価値です。
米国株ブログなので、ここでやっぱり米国株一択だよね
で結論を締めてもいいのですが、折角なのでもう少し記載させて頂きます。
5-2.外国株投資と為替
アメリカ株ETFに連動した日本の投資信託は円で買えますが、
アメリカ株のETFや個別株は基本的にはドルで買います。
ドルで買うという事は為替差損益が生じるからタイミングを図った方がいいのでは?
と考えるのは自然な事だと思います。
しかし、長期で見ると株式の収支に対して、為替の影響はなくなっていきます。
理屈としては、通貨価値が下がるとインフレとなり、企業の業績を押し上げるからです。
すぐ売るような場合は円高局面で仕込んで・・のような発想でもいいかもしれませんが
長く保有する前提であれば為替レートに関しては気にしなくてよいと考えます。
5-3.新興国通貨の考察 高金利と判断指標
全体のパイの量という観点では株式が有利ですが、
FXをやる際に目が行きがちな概念として
アービトラージの所でお話した新興国通貨が高金利であることについて記載します。
新興国通貨の中で
トルコリラやメキシコペソ、南アフリカランドは政策金利が高いため、日本円を使って
これらの通貨を持つとスワップ金利が得られます。
外為情報ナビより トルコ、メキシコ、南アそして日本とアメリカの政策金利。
日本では考えられない金利です。
資産を全部こいつらに替えればソッコーで億れるんじゃね?
分散して加重平均したら14%くらいだから72の法則だと大体5年で2倍で・・
などの皮算用が出てきてもおかしくないですよね。
前の稿でも書きましたが、これは自国通貨を防衛するために行っている事であり
裏を返せばそれだけその国の通貨が脆弱なのです。
トルコリラの長期チャートです。左側の下落はリーマンショックの時期で2008年頃です。
2007年に1トルコリラは99円でしたが、そこからリーマンショックを経てさらに順当に下がり続け、今年の1月には15.6円まで下がり、今は18.9円ほどです。
経営の傾いた上場企業の株価チャートのような形ですが、これは立派なトルコ国通貨です。
通貨の価値が下がり、10万円のアイフォンが50万円出さないと買えなくなったようなものです。
トルコリラ円の場合
いくら高金利でも、それを上回る為替差損をたたき出してきました。
FX業者や口座開設アフィリエイトで書かれる文言は、2つ上の図の話しかしていません。下の長期チャートの図とセットで考察する必要があります。
ここで重要な視点として、2国間の為替レートは需給関係で決まる
という事があります。
「金利を取りたいけど為替レートが下がったら困るので
トルコの通貨が上がりそうな時を狙おう。トルコの経済は・・」
という発想に至ることは自然だと思います。
しかし、真に見るべきはより大きいマーケットの通貨の動きです。
それは世界で最も使用される最強通貨米ドルであり、
またリスクオフ時の日本円です。
トルコ自身の経済の動向よりも、アメリカの金利が上がったのでドルが買われる
という要因での為替変動(米ドル/トルコリラ)や
リスクオフ(経済の悪化が懸念される状態)時の
円が買われる勢いの方が(トルコリラ円)
トルコの経済による影響自体よりはるかに大きいのです。
新興国の通貨の難易度が高いのはこういった理由からでもあるのです。
それでも新興国の通貨に挑戦したい(株式投資したい)、という方には
以下の指標があります。これは投資銀行出身の広瀬隆雄氏が述べた内容の要約です。
CPI (消費者物価指数)が低い事。 インフレの強い国は通貨が売られやすい。
外貨準備 輸出額のNか月分で表現される 通貨危機の際に国が買い支えられる力 3か月以下は危ない。
経常収支 -2%まではOK 大幅な赤字の通貨は不安が走りやすい
対外債務 GDP比 30%以下ならまあよし
せっかくなので
南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソをスクリーニングしてみました。
ソースはJETROです。
ランドは経常収支がダメでした。(-3.55%)
トルコリラはCPIが高すぎ(18.7%)経常収支ダメ(-5.58%)対外債務ダメ(81.4%)
そしてメキシコペソは全部クリア◎でした。
でも私はやめときます。
さて、またもや長くなってしまったので今回はここまでにします。
残りは
5-4.マーケットがビビるとどう動くのか
5-5.テクニカル分析で市場に参加するプレイヤーも居る
5-6.FXと米株ETFのレバレッジの違い
5-7.なんでも養分にする
となります。
何かゆるい失敗談から方向性が変わっており申し訳ありません。
次回記事
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