野菜経理マンの米国株ブログ 

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【失敗談】FXで60万溶かしてきた④ 続・株式に活かす

無茶しやがって・・




こんばんは。野菜経理マンです。
これまで、実際に60万失った経緯を記載しました。
それを踏まえ、為替についての考察を書いています。
株式や経済全般の知識に活かせればと思います。


前記事
【失敗談】FXで60万溶かしてきた - 野菜経理マンの米国株ブログ 
【失敗談】FXで60万溶かしてきた② - 野菜経理マンの米国株ブログ  
【失敗談】FXで60万溶かしてきた③ 株式に活かす - 野菜経理マンの米国株ブログ 
1.南アフリカランド(ZAR)を買っていたら30万無くなっていた
2.アービトラージをしたけど儲からない/(^o^)\
3.なんちゃらアカデミーの講座に20万払う
4.【悲報】やっぱり10万円失ってしまう
5.そして何を得たのか
 5-1.FXはゼロサムゲーム 株式はプラスサムゲーム
 5-2.外国株投資と為替
 5-3.新興国通貨の考察 高金利と判断指標
ここまで過去記事


続きです。


5-4.マーケットがビビるとどう動くのか
5-5.テクニカル分析で市場に参加するプレイヤーも居る
5-6.FXと米株ETFのレバレッジの違い
5-7.なんでも養分にする


5-4.マーケットがビビるとどう動くのか

ここまでで少しずつ書いていますが、市場が経済の先行きに不安を感じる場合に
大体決まった通貨の動きが起こります。
簡単に言うと、より安全な資産への退避です。


例えば、A国の商人にA国の通貨建てでお金を貸していたけれど
どうやらA国は戦争に巻き込まれそうで危険だ、という場合
何とか貸しはがして自分の国の通貨に戻そうとすると思います。
また、A国に直接起因しない世界的な経済の不安がある場合でも
まだ経済基盤の脆弱なA国にお金を置いておくのはもう止めよう
となるでしょう。
このような状況を、リスクオフと言います。
(たまにリスクオンとわからなくなるので、オフだから下方向で不安、と覚えてます)


通貨という枠組みだけで安全(だと思われてる)資産は何かを考えると
概ね下記となります。


リスクオフ時 安全資産を求める 
日本円(JPY) 米ドル(USD) スイスフラン(CHF) 
が買われる。それ以外は売られる


前の稿のトルコリラチャートを再掲します。ご覧の通り
リーマンショック時(左端のほう)のトルコリラの暴落っぷりは凄まじいですよね。
1年足らずで半値まで減価しています。
とにかくドルを確保して負債を返済しないとやべえぞ!!
トルコリラなんて買ってる場合じゃない売り飛ばしてドルに戻せ!!
という状況だった為です。


これら3つの通貨は信用、資産のある「強い通貨」です。
円はほとんどのリスクオフ局面で買われている印象があります。
では円とドルであればどうなのか?
これは状況による、という答えになります。


為替レートは2国間通貨の需給関係による、とこれまで記載しましたが
経済不安がアメリカに起因する場合は円が買われ円高となります。
また、5-3で記載した「金利」という要素も通貨の需要に大きな影響を及ぼします。
日本の金利は死亡したままですが、これまでアメリカの政策金利が上昇した局面では
ドルが買われる状況となりました。金利の高い通貨を持ちたいですよね。
逆にアメリカの政策金利が下がりそうだというコンセンサス(マーケット参加者の
共通認識)が出来てくると、にわかに円が買い戻されるような動きとなりやすいです。


これがリスクオン時の基本的な動きですが、それでは高金利の新興国通貨は
いつ買えばいいの?という金利愛好の諸兄もいらっしゃると思います。
結論から言うと非常に難易度が高いと思っています。
リスクオフではなく、円やドル以外の投資先が求められる局面かつ
アメリカの金利が低いという条件の中で
新興国の各指標が良好な時、という事になろうかと思います。


ユーロやイギリスのポンド(EUR、GBP)も同様にマーケット見通しが健全で、資産の投資先が求められる余地があれば上がるような認識です。
もちろんブレグジットなどの固有リスクによる影響も大きいです。


また、オーストラリアやカナダなどの資源国は最大の消費国である中国経済の
影響を受けやすいため、豪ドル(AUD)もそのような動きになります。
鉱物や石油などのコモディティもそのような動きをすると思います。


ともかく、ドルと円(リスクオフ)の都合が最優先 という事です。


5-5.テクニカル分析で市場に参加するプレイヤーも居る

なんちゃらアカデミーの有料FX講座はテクニカル分析が中心でした。
結局儲からなかったのならそんなの役に立たないんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし少し時間を経た今、これまでに見てきた他の方のブログの中にも
株式チャートについて、テクニカル分析からのコメントをしているものが
少なからずあったと思っています。


バフェット太郎氏も記事の中でしばしば株価チャートに
トレンドラインやチャネルラインを用いたものを用いて、大まかな推移を予想したり
広瀬隆雄氏も自身のブログ「マーケットハック」においてトレンドライン、ホリゾンタルラインとモメンタム投資について述べています。引用させて頂きます。

*自分でテクニカル分析の基礎であるトレンドラインの記述をしようと思ったのですが
上記記事の精度が高すぎるので申し訳ありませんがこちらでご確認ください・・


*簡単には
トレンドライン 切りあがるチャートの安値を結んだ線(または切り下がる~高値を~)
ホリゾンタルライン 上がろうとして何度か跳ね返される高さを水平に結んだ線(逆も)


株式の長期投資を前提にしている場合は、アメリカの金利や雇用統計などのファンダメンタルズを考慮することが多いと思うのですが、ここで申し上げたいのは
テクニカル分析で市場に参加するプレーヤーも居るため、一番基礎的なトレンドラインやホリゾンタル(高値安値の水平線)の概念は知っておいた方がよい、という事です。


ファンダメンタルズで考える投資家も、テクニカルで考える投資家もそれぞれ
どちらも異なる方の考え方の基礎的な概念は抑えるべきと思います。


【テクニカル目線の人がファンダメンタルの考え方を取り入れる例】
私がFXの有料講座を受けた後振り返って考えてみると、確かにテクニカルのみの視点で
エントリーしたりすることは可能ですが、これは金利の影響で激落ちしてるのな
など値動きについて腑に落ちることが多くなりました。
(野菜経理マン)


【ファンダメンタルズ目線の人がテクニカルの考え方を取り入れる例】
S&P500が3,000ドルの壁を突破した(ホリゾンタルライン)。中国の問題が小康状態という視点もあるが、今後は3,000を超えないと予想してショート(売り)を入れていた多数のポジションが損切りとなり買いの決済圧力が高まり更に上がるだろう。


投資の判断においては種々の事象、概念が納得できるかどうかという点は非常に大事だと考えています。いつも考えないほうの基礎的な視点を持ってみるということは、労力対効果の高い取り組みだと思います。


なぜならば、テクニカル指標などは高度なものになるにつれて、それを使って参加するプレイヤーが少なくなるため重要性が低下していくからです。


5-6.FXと米株ETFのレバレッジの違い

レバレッジという言葉があります。梃子(てこ)という意味です。
もともとの力の何倍もの力を発揮するという意味合いですが、FXにも米株ETFにも
レバレッジの概念があります。出資した額面の何倍もの取引ができるという事です。


日本のFX業者の場合は(2019年7月現在)レバレッジが25倍です。


あるポジションの差損金額の割合がが口座の未使用金額(余力)に対して一定程度を超えると
強制的に差損を出しているポジションが決済されてしまいます。(ロスカット)

簡単な例として、口座に30万入れてそのうち5万を証拠金としてエントリー。余力25万。
しかし為替は予想と逆方向へ行ってしまい差損が25万発生。ルール上マイナス残高にはならずにここでロスカットで損失が確定した。


一方で、SPXLなどのレバレッジETF
(これはS&P500が上がるとだいたいその3倍の値動きをする)
も買い付け額を超える規模で取引しているのと同じです。
ただし、こちらの方はいくら逆方向へ行ってもロスカットにはなりません。
限りなく取得した資産の評価額が0に向って減価していくだけ、という動きになります。
そのため最大の損失額は取得額にとどまります。
(でも限りなく99%以上減価する可能性はあります)


レバレッジのからくりとしては、ETFの発行体が購入者に代わって借り入れを行い
3倍規模の取引を実現しているため、借入金利が発生しています。それは発行体が負担してくれている訳ではなく配当金から差し引かれる形で反映します。レバレッジETFの配当金が少ないのはこれが理由だと考えられます。



5-7.なんでも養分にする

ということで、ここまでの記事で読者の方の米国株投資(FXでもいいんですが)
に何か資する部分があれば、溶けて行った資金は回収できた事となります(涙目)
事実としては、60万円失ったのですが、それをFXで取り返してやろうという考えはありません。損失をここで限定して客観的に考察して反省するのみです。
これらの経験自体は自分にとっていい勉強にはなったと思っております。


冷静さを欠いた投資行動は本当に非常な高確率で負けます。また使える投資資金の総額から見て高い割合の取引についても負ける可能性が高いです。
経験上の事からでもありますが、この方向に行く事をいかに防ぐかの仕組みを作っておくことが大事だと思います。損切りの基準を明確にする(紙に書いたりも良いと思います)
とか取引口座自体の入金を制限しておくなどです。


損失の絶対額もしくは総資産内の構成比が一定を超えると、冷静な判断が不可能になってしまいます。米国株の場合はインデックスであればどんなに含み損が発生しても、資本主義とアメリカ経済の力強さを信じるならそのまま握りつつける、ということが正解です。
逆に世界恐慌時のような80%超の減価でも持っていられるかどうかを改めて見つめなおして頂き、とても耐えられないと考えるなら保有金額を減らしても良いのかもしれません。
それはご自身が投資に対して、まだ腑に落ちていない部分があるからかもしれないです。


それではここでこのシリーズを締めたいと思います。
お付き合いいただきまして、まことにありがとうございました。





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【失敗談】FXで60万溶かしてきた  
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