野菜経理マンの米国株ブログ 

投資の基本事項から勉強してシンプルに書きたい 個別銘柄、会計基礎も記載予定

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【会計基礎】PL 損益計算書のシンプルな事例


こんにちは。野菜経理マンです。


これは米国株ブログですが、せっかく経理マンなので
簡単な会計の話を書いていこうと思います。
米国株の決算書分析までつながるところまでいけるかわかりませんが
基礎的な部分から書ければと思っております。
それでは、しばしお付き合いください。


会計・まずはPLとは


会計とは、家計簿です。企業も家計簿をつくります。
どれだけ損をしたか、儲けたかや
また財産はどれだけあって、借金もどれだけあるのかをまとめます。
大体の企業は、作ったら見せなければいけない相手がいます。
税理士や会計士などに見せます。
また、自分たちの経営を上手にするために、作った家計簿を活用します。


その家計簿の中のPL・損益計算書と呼ばれるものの話をします。
PLはプロフィット・ロス ステートメントの略で
儲けや損失を表現します。
イメージしやすいように、架空のスーパーマーケットA社の事例です。
PLに属する項目を、太字にします。


大根を仕入れて売る


A社はこれから野菜を売ることにしました。
今月店頭で売るための大根を市場から仕入れました。
全部で70万円の大根を現金で買ってきました。


仕入 700,000 / 現金 700,000


*このように、対応する2つの要素で記録していくことを、複式簿記と呼びます。
現代会計は複式簿記で記録されています。
損失のPLは左側、儲けのPLは右側に書きます。


仕入れた大根はすべてお客さんに売れました。仕入1本70円の大根を100円で販売です。


現金 1,000,000 / 売上 1,000,000


これだけ見ると30万円儲かったように見えますが、売上を獲得するために使ったお金があります。
まず、近隣の住宅に配るためのチラシを作っていました。


販売促進費 70,000 / 現金 70,000


また、従業員を雇って給料を払いました。


給料 100,000 / 現金 100,000


そして電気代もかかりました。


水道光熱費 50,000 / 現金 50,000


通常の営業をするためにかかった費用は以上です。
その他に預金をしていたので利息がもらえました。


現金 100 / 受取利息 100


また、開業のために銀行にお金を借りていたので、利息を払いました。


支払利息 10,000 / 現金 10,000


今月の記録すべき内容はひとまず以上でした。
さて、これら太字部分を集めて損益計算書で表現すると以下のようになります。


損益計算書はどんな構成なの


 損益計算書 **年**月


売上 1,000,000
仕入 700,000


粗利益(売上総利益) 300,000


*営業費用*
営業費
販売促進費 70,000
人件費
給料 100,000
管理費
水道光熱費 50,000
営業費用合計 220,000


営業利益 80,000      (粗利益ー営業費用)


*営業外損益*
受取利息 100
支払利息 10,000


経常利益 70,100      (営業利益±営業外損益)


*特別損益*
なし 0


税引前当期利益 70,100    (経常利益±特別損益)



また、企業が儲けたお金に対して国は法人税という税金を取ります。
今回は20,000円が見積もられました。


法人税等 20,000 / 未払法人税 20,000


最終的に、税引き前当期利益から20,000円を差し引いたものが


当期純利益 50,100 となりました。
(当期純利益までが損益計算書です)


儲かったら株主に配当金を出せる


企業の最終的な儲けは当期純利益で、この中から配当金を支払います。
株式を持っていると割合に応じて配当金がもらえます。
(配当金の水準は株主総会で決まります)
株式の価値が上下動するのは、究極的には配当金が将来多く貰えそうかどうか
ということに収束します。
株価の源泉は、純利益です。



スーパーの簡単な事例でPLを記載してみました。
儲けや損失はこのように表現されていきます。
(簡略化のため消費税などの概念は省いています。大根はもっと高いですね)


基本的に日本の会計について書いていこうと思いますが、アメリカとも根幹はそんなに変わらない(と思っています)。
*営業外損益の概念が無いとかのれんの償却が違うとかだと思います。


いかがだったでしょうか。
基本的なことから、株式会社、アメリカ企業への理解を深めることができればいいなと思います。
私自身も勉強していきたいと思っています。


しかし小売業、日本のスーパーの収益力は本当に低いと思います。
この架空の例でも結構盛っています。
グロスマージン(粗利益)の割合からして全然違いますね。
アメリカのS&P500構成企業なんかと比べるとトンガと米軍くらいの差があるイメージです。
(トンガの関係者の方ごめんなさい。)




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