なんで米国株なのか

2019/06/27 12:04

こんにちは。野菜経理マンです。
本日は数ある投資（投機も含めばさらに多数）の中から何故アメリカ株式にしたのか
というお話を書きたいと思います。

私は資産の大部分を米国株にしています。現在は約500万円の時価です。
2年ほど前から投資をし始め、その間に紆余曲折はありました。
投機と呼べるものも多かった気がします。

ＦＸの有料講座で教えてもらうも半年やって10万マイナスで撤退
ソーシャルレンディングで100万近く貸倒れ懸念状態になったり
日本株の信用取引の有料講座で教えてもらうもマイナス16万で撤退
ＣＦＤでＶＩＸ指数に投じ約30万の損失（昨年10月～）

こうやって書いてみると色々失敗してきたなと思うところはありますが（汗
ともかく現在は米国株中心の形に落ち着きました。

米国株に投資することにした理由としては
・アメリカの市場平均は暴落を含む過去100年以上で平均年率6～7％の成長をした
・アメリカの株式会社の経営者は株主利益を最優先とする
・アメリカの株式会社は収益力が非常に高い
・アメリカ本土以外で収益を上げる会社も多く、ある程度国際的な分散効果がある

が主な理由です。
前提としては景気循環のサイクルを含む期間10～20年を超えて保有し続ける
また、市場平均のＥＴＦ（ＶＯＯやＩＶＶなど）や投資信託（楽天ＶＴＩなど）
を選択するという事が必要です。
（私は実際のところ個別株を結構買ってますが・・）
個別に少し詳しく書きます。日本とアメリカの対比という文脈が含まれています。

・アメリカの市場平均は暴落を含む過去100年以上で平均年率6～7％の成長をした

株式市場ですので、短期間では暴落する可能性があります。
世界恐慌時の米株市場平均（Ｓ＆Ｐ５００とします）騰落率は
1929年8月～1932年6月という期間で見れば　-86％　を記録しました。
この後25年かけて元の水準に戻っています。
将来はどうなるかはわかりません。
しかし、売らずに保有し続ける限り資産が成長する可能性が高いと考えます。

・アメリカの株式会社の経営者は株主利益を最優先とする

日本企業の場合は会社はステークホルダーすべての物だ、などとよく言われます。
ステークホルダーとは利害関係者で、顧客、従業員、株主、社会などの立ち位置
など色々な概念を含みます。
一方でアメリカ企業の場合はシンプルで、株主利益の向上が最優先です。
これは経営者教育、ＭＢＡの教科書の1ページ目から出てくるようなこと（らしい）で
アメリカの企業経営者の常識となっています。
儲けたいと思って買う株式なので、株主利益を優先する経営者の株の方がいい
と考えるのは自然な事だと思います。

・アメリカの株式会社は収益力が非常に高い

株式会社は簡単に言うと、事業活動をして売上を上げ、かかった費用を差し引いて
利益を出し、そこから税金を払って純利益を出し、その中から任意の比率で配当金を
出します。
別の機会に書きたいですが、株式投資の収益のもとは純利益です。
売上に対しての純利益の割合として売上高純利益率を比較対象とすると
日本の上場企業の平均は約5％、アメリカのＳ＆Ｐ500の場合は約10％で大きな差が
あります。
非常にざっくり言うと商売の効率がアメリカ企業のほうがかなり高いという事です。

・アメリカ本土以外で収益を上げる企業も多く、ある程度国際的な分散効果がある

資産の安全性の観点からは、1つの資産に集中するのはおやめなさい　という事が言われます。これは正しいと思います。アメリカ経済の平均と言えるＳ＆Ｐ500連動商品（ＶＯＯなど）のみでいいのかというと、ある程度現金保有率を持ったり、株式と逆の動きをしやすい債券を組み合わせたりという事ももちろん良いと思います。
しかし、アメリカ企業の商売自体がアメリカ本土だけで行われているわけではありません。
直近10年のS＆P500の国外売上高比率は約45％です。これはアメリカの内需が落ち込んだとしても、その影響がすべてアメリカ企業の収益低下に結びつかないという事です。

上記4点の理由を少し詳しく書いてみました。投資する人の条件や検証対象の定義など色々な切り口で結論は変わると思いますが、概ね上記が主流の考え方であると思います。